メディア工房<3815> ゲーム事業への参入含め費用先行から、15 年 8 月期は大幅営業減益を予想

2015/06/02

総合デジタルコンテンツ企業への変貌を目指している
ゲーム事業への参入含め費用先行から、15 年 8 月期は大幅営業減益を予想

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾  十作

◆ 主力事業は占いコンテンツの制作及び配信
・メディア工房(以下、同社)の主力事業は、占いなどの情報コンテンツを制作し、携帯電話及び PC 向けに配信するコンテンツ事業である。
・新規事業を営む子会社、ギフトカムジャパン、ブルークエスト、MKB コリア、ギフトカムの 4 社を新たに連結対象とし、機動力を高めることで総合デジタルコンテンツ会社を目指している。

◆ 15 年 8 月期上期決算は減収大幅営業減益

・15/8 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、前年同期比 2.9%減収、35.8%営業減益であった。
・占いコンテンツ等が減収となったこと、新たに連結対象となった子会社や関連会社による新規事業への先行投資による開発費負担等が嵩んだために、大幅な営業減益となった。

◆ メディア工房は 15 年 8 月期業績予想を開示せず
・同社は新規事業に不確定要素が多数内在しているとして、15/8 期業績予想を公表していない。
・証券リサーチセンターは、15/8 期上期実績を踏まえ、15/8 期業績予想について、売上高を前回予想の 2,800 百万円から 2,480 百万円(前期比0.1%減)に、営業利益を同順で710百万円から450百万円(同30.2%減)へと修正した。

◆ 投資に際しての留意点
・同社の株価は、15 年 1 月 27 日にゲーム事業への参入を表明した後、27日終値 1,042 円(株式分割修正後 521 円)から 2 月 10 日には高値 3,550円(同 1,775 円)まで急騰した。投資に際しては、短期間に株価が大きく変動する可能性があることに留意すべきだろう。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。