SI<3826> 16 年 2 月期は成長性より採算性重視の経営スタンス

2015/06/01

独立系中堅のソフトハウスで、パッケージソフトウェアを自社開発し、販売
16 年 2 月期は成長性より採算性重視の経営スタンス

業種:情報・通信業
アナリスト:松尾 十作

◆ 独立系中堅のパッケージソフト会社
・システムインテグレータ(以下、同社)は、電子商取引サイト構築ソフトや基幹業務システムソフトを中心としたパッケージソフトを自社開発し、販売及び保守を行なっている。

◆ 15 年 2 月期は営業損失を計上へ

・15/2 期決算は前期比 12.7%減収、733 百万円の営業損失となった。赤字転落の主な要因は、主力事業でないシステムインテグレーション業務におけるプロジェクトの失敗により、受注損失引当金 1,067 百万円を計上したこと、当該案件に要員を大量投入したことである。
・15/2 期当期純利益は赤字となったが、主要 4 製品の売上高は堅調に推移していることから、同社は継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないとしている。

◆ 16 年 2 月期利益は黒字転換へ
・16/2 期業績について同社は、前期比 3.3%減収、営業利益は 350 百万円の黒字転換を見込んでいる。不採算プロジェクトが発生したインテグレーション事業は取りやめ、主力 4 製品が貢献するとしている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、16/2 期業績予想について従来予想を同社予想並みに修正する。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は、15/2 期は無配を予定しているが、16/2 期は 1 株当たり 12 円の復配を計画している。
・当センターも 15/2 期は無配とするものの、16/2 期は業績回復に伴い同社予想と同額の 1 株当たり 12 円配を予想する。業績連動型の配当を実施していることから、17/2 期以降増配が続くと予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。