ミサワ<3169> 中期経営計画では、これまでにない新業態店等、新ブランドを開発へ

2015/05/29

20 歳代~30 歳代の女性を対象としたカジュアル家具を販売
中期経営計画では、これまでにない新業態店等、新ブランドを開発へ

業種:小売業
アナリスト:松尾 十作

◆カジュアル家具を全国展開
・ミサワ(以下、同社)はカジュアル家具専門店及びフレンチレストランを運営している。主要顧客層は20歳代~30歳代の女性である。独自ブランドの商品企画、生産委託、直販体制が強みとなっている。
・カジュアル家具のブランド力と商品力の向上、多店舗展開及びオンラインショップとの連携等で持続的な成長を目指している。

◆15年1月期決算は21%増収、29%営業増益
・15/1期決算は、前期比20.9%増収、28.8%営業増益であった。主力であるunico事業が消費税率引上げ前の駆け込み需要等により好調だった。
・15/1期決算は同社の期初予想及び証券リサーチセンター(以下、当センター)予想のほぼ範囲内であった。

◆16年1月期の営業利益は一桁増益へ
・16/1期について同社は、売上高8,661百万円(前期比13.3%増)、営業利益677百万円(同4.8%増)を見込んでいる。新規出店は3店舗、リニューアルは3店舗の予定である。
・当センターの16/1 期業績予想を、同社予想とほぼ同じ水準へ修正した。従来予想との主な相違点は既存店売上高を前期比横ばい予想から同1.5%増に引き上げたこと、価格改定は行われないとしたことである。
・同社は中期経営計画を毎年見直しており、新たな中期経営計画を公表した。18/1期に売上高11,019百万円、売上高経常利益率9.65%(15/1期8.45%)を目指すとしている。

◆投資に際しての留意点
・同社は成長段階にあり、新規出店による事業規模の拡大及び財務基盤の強化を目的に、内部留保の充実を優先させる方針であり、今後も無配を継続する意向である。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。