インタースペース<2122> ゲーム部門縮小で構造転換を図るもアフィリエイト広告に次ぐ収益源の育成が課題

2015/05/27

独立系のアフィリエイト広告大手でストアフロントアフィリエイトに強み
ゲーム部門縮小で構造転換を図るもアフィリエイト広告に次ぐ収益源の育成が課題

業種:サービス業
アナリスト:馬目  俊一郎

◆ 利益の大部分を稼ぎ出すインターネット広告事業がドライバー
・インタースペース(以下、同社)は、アフィリエイト広告を主力にソーシャルゲーム開発や自社メディア運営などを行っている。
・事業セグメントは「インターネット広告事業」と「メディア運営事業」で構成されるなか、インターネット広告事業が利益の大部分を稼ぎ出している。

◆ 上期はゲーム苦戦とメディア費用増などで 75.2%営業減益
・15/9 期第 2 四半期累計(以下、上期)決算は、売上高が前年同期比15.6%増の 9,106 百万円、営業利益は同 75.2%減の 111 百万円であった。売上面ではインターネット広告事業が好調に推移したが、利益面ではゲーム部門が不振だったうえ、インターネット広告事業もセールスミックスの変化で利幅が縮小した。

◆ 15 年 9 月期は期初の会社計画を減額修正
・上期の状況から同社は通期計画を見直し、15/9 期は売上高 19,000 百万円→18,630 百万円(前期比 11.0%増)、営業利益 660 百万円→323 百万円(同 58.5%減)に修正した。下期は不振のゲーム部門縮小策により売上計画を減額し、セールスミックスの変化によるインターネット広告事業の利幅縮小やメディア運営事業の赤字拡大を見込み利益計画も減額した。

◆ 証券リサーチセンターも 15 年 9 月期の業績予想を減額修正
・証券リサーチセンターは、上期のメディア運営事業の苦戦とゲーム部門縮小策を受けて従来予想を見直し、15/9 期は売上高 18,950 百万円→18,820 百万円(前期比 12.1%増)、営業利益 690 百万円→310 百万円(同 60.3%減)に減額した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。