VOYAGEG<3688> M&A で SSP のサポートメディア領域を拡充、長期的な業績貢献に期待

2015/05/21

メディア事業を安定収益源にアドテクノロジー事業が成長を加速
M&A で SSP のサポートメディア領域を拡充、長期的な業績貢献に期待

業種:情報・通信業
アナリスト:馬目  俊一郎

◆ アドテクノロジー事業が成長を牽引
・VOYAGE GROUP(以下、同社)は、インターネットメディアの広告枠販売や自社メディアの運営など、市場拡大が続くインターネット広告や e コマース領域で事業を展開している。
・事業セグメントは「アドテクノロジー事業」、「メディア事業」、「その他インターネット関連事業」の 3 事業で構成され、アドテクノロジー事業が成長ドライバーとなっている。

◆ 15 年 9 月期上期決算は 14.2%営業増益
・15/9期第2四半期累計(以下、上期)決算は売上高が前年同期比20.0%増の 8,739 百万円、営業利益は同 14.2%増の 1,132 百万円であった。先行投資的な経費の増加を、アドテクノロジー事業の増収で吸収した。

◆ 15 年 9 月期会社計画は 22.3%営業増益を据え置き
・15/9 期上期の状況から同社は従来の 15/9 期通期会社計画を据え置いた。15/9 期は売上高が前期比 19.6%増の 18,000 百万円、営業利益は同22.3%増の 2,300 百万円を見込んでいる。

◆ 証券リサーチセンターは 15 年 9 月期の 33.0%営業増益を予想
・15/9 期上期が想定内だったことから、証券リサーチセンターも前回の業績予想を継続する。15/9 期は売上高が前期比 25.6%増の 18,900 百万円、営業利益は同 33.0%増の 2,500 百万円を予想する。

◆ M&A や合弁会社のシナジー創出に注目
・今後の注目点は合弁会社 intelish 及び買収した kauli とのシナジー創出であろう。これら 2 社のサポートメディアは、既存 SSP との重複が少ないと推察され、比較的早期のシナジー創出が可能と考えられる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。