ハピネス&D<3174> 既存店売上高の前年割れ続き、業績低迷続く

2015/05/18

全国のショッピングセンターにセレクトショップを展開
既存店売上高の前年割れ続き、業績低迷続く

業種:小売業
アナリスト:松尾 十作

◆ショッピングセンターに出店するセレクトショップ
・ハピネス・アンド・ディ(以下、同社)は、全国のショッピングセンター内に出店するセレクトショップで、バッグ、小物、時計などを販売している。
・同社は、「人生の節目や大切な日、『記念日』に贈るプレゼントを選ぶ特別なショップ」を目指した店舗運営を行っている。

◆15年8月期上期決算は営業29%減益
・15/8期第2四半期累計(以下、上期)決算は前年同期比2.3%減収、28.5%営業減益であった。減収要因は消費者の節約志向の高まりで主力の海外ブランド売上が落ち込んだこと、減益は減収に伴い固定費負担が上昇したためである。
・同社が期初に見込んだ業績に対する達成率は売上高で91.1%、営業利益で80.5%であった。売上高未達の要因は、消費税増税後の客足が依然戻らず来店客数減に歯止めがかからなかったこと、営業利益の大幅な未達は、販売予算の未達によるものである。

158月期業績予想を減額修正
・15/8期について、同社は期初予想を据え置き、前期比9.6%増収、17.8%営業増益を見込んでいる。証券リサーチセンター(以下、当センター)は、従来予想を減額修正し、前期比1.7%増収、19.2%営業減益と予想する。
・当センターは下期も既存店売上高の低迷が続くと想定し、同社予想を下回る売上高予想とした。営業利益を減益予想とするのは、下期の売上高も同社予想より低く予想したことで、固定費負担が高まるためである。

◆投資に際しての留意点
・同社は、安定配当を基本方針とし、株主優待制度を導入しており、株主に商品券または優待商品などを贈呈している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。