シンプロメンテ<6086> 新規顧客開拓や業務委託先の再整備等により16年2月期は増収増益へ

2015/05/13

全国の修理業者を組織化しチェーン店の設備等のメンテナンスを一括受託
新規顧客開拓や業務委託先の再整備等により16年2月期は増収増益へ

業種:サービス業
アナリスト:高坂 茂樹

◆事業内容
・シンプロメンテ(以下、同社)は、多店舗展開する顧客の店舗に備わる設備及び機器や内外装等の不具合について24時間365日体制で修理依頼を受け付け、迅速に対処するサービスを全国で展開している。
・コールセンターで受け付けた修理依頼は4,742社にのぼる協力業者の中から対応可能な業者に委託してサービスを提供している。15年2月末のサービス提供先は外食チェーン約18,404店をはじめ24,997店に及ぶ。

152月期決算
・15/2期決算は、前期比17.2%増収、43.4%営業減益であった。同社の期初予想に対する達成率は、売上高102.5%、営業利益47.3%である。
・増収ながら大幅減益となった要因は、新規顧客に対する導入初期の割引サービス、内外装工事など一部アイテムにおける原価上昇、業容拡大に備えた先行投資的な人員拡充による販管費の増加などである。

162月期予想
・16/2期業績について同社は前期比5.7%増収、51.8%営業増益と予想している。売上高営業利益率改善の要因は、協力業者組織の再整備による稼働率向上、コールセンターのオペレータのスキル向上などである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、同社の予想はやや保守的と判断し、前期比10.3%増収、92.3%営業増益を予想する。

◆中期業績見通し
・当センターは18/2期までの3年間の年平均成長率を売上高10.4%、営業利益46.9%と予想する。同社及び競合企業の上場によるメンテナンスアウトソーシングサービスの認知度上昇に期待する一方で、人材確保が難航する可能がある点を懸念している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。