マルゼン<5982> 集団給食施設や好調な外食チェーン等への拡販進み 16 年 2 月期は増収増益へ

2015/05/11

加熱調理機器を得意とする業務用厨房機器メーカー
集団給食施設や好調な外食チェーン等への拡販進み 16 年 2 月期は増収増益へ

業種:金属製品
アナリスト:高坂  茂樹

◆ 事業内容
・マルゼン(以下、同社)は、業務用厨房機器の総合メーカーである。加熱調理機器、作業台、食器洗浄機等が主力製品で、仕入販売の冷蔵庫等を含めた厨房全体の設計及び施工も請け負っている。
・販売先は外食産業の他、老健福祉施設や病院、学校等の集団給食施設、惣菜調理場を持つ小売業等である。多品種少量生産や特注品の短納期対応、弛まぬ新製品開発、地道な営業活動が同社の特色である。

◆ 15 年 2 月期決算
・15/2 期決算は、前期比 4.9%増収、5.8%営業減益であった。期初予想に対する達成率は、売上高 107.4%、営業利益 103.0%となっている。
・集団給食施設や外食チェーン等への拡販は順調だったが、それに伴い原価率の高い製品の出荷増や工場生産性の低下が起こった。円安による輸入部材高と相俟って粗利率が低下したことが減益要因である。

◆ 16 年 2 月期予想
・同社は 16/2 期業績について前期比 0.4%減収、2.8%営業減益と予想している。一般飲食店、総合スーパーなどが消費税増税後に苦戦していることが販売に響き、円安定着で輸入部材高も続くとの想定である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、集団給食施設や外食チェーンに対する売上高が伸長すると見込み、前期比 3.9%増収、6.8%営業増益を予想する。

◆ 中期業績見通し
・当センターは 17/2 期、18/2 期についても集団給食施設や外食チェーンに対する販売が同社の業績を牽引すると考えている。18/2 期までの 3 年間の年平均成長率は売上高 4.2%、営業利益 9.5%と予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。