日本コンセプト<9386> 新たな中期経営計画で17 年12 月期営業利益21.3 億円を標榜

2015/04/13

ISO タンクコンテナを用いた国際複合一貫輸送を行う総合液体物流会社
新たな中期経営計画で17 年12 月期営業利益21.3 億円を標榜

業種:運輸関連業
アナリスト:松尾 十作

◆ 液体輸送の物流サービス業者
・日本コンセプト(以下、同社)は、ISO タンクコンテナ(以下、タンクコンテ ナ)を輸送容器として使い、有機化学品、食品材料などの液体を、グロー バルに輸送するサービスに特化した物流会社である。
・タンクコンテナを自社保有することによる価格競争力、日本国内での顧 客基盤、グローバル展開する輸送網が強みとなっている。

◆ 14 年12 月期は修正予想並みの11%営業増益
・14/12 期決算は、前期比13.1%増収、11.4%営業増益であった。第2 四半 期決算公表時の同社計画に対する達成率は、売上高103.0%、営業利 益100.9%であった。
・売上高は全ての輸送形態で増収となった。採算性の劣る航路の長い 取引が増加したこと等により、増収率を下回る営業増益率となっ た。

◆ 15 年12 月期業績予想は増額修正
・15/12 期について同社は、売上高11,100 百万円(前期比7.7%増)、営業 利益1,955 百万円(同4.2%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、従来予想を据え置き、売 上高11,000 百万円(前期比6.8%増)、営業利益2,000 百万円(同6.6% 増)を予想する。

◆ 投資に際しての留意点
・同社は連結配当性向20%を目安にしており、15/12 期も年54 円配を見 込んでいる。当センターは、15/12 期の1 株当たり配当金を年54 円、 16/12 期以降も業績見通し及び配当性向目標に照らして増配が続くと予 想する。

 

 >>続きはこちら(904KB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。