ダイナック<2675> 受託事業の拡大と戦略業態(特に低投資・小型業態)による出店加速を目指す

2015/04/10

多業態の飲食店や各種施設のレストラン受託等を手掛けるサントリーグループ企業
受託事業の拡大と戦略業態(特に低投資・小型業態)による出店加速を目指す

業種:小売業
アナリスト:柴田  郁夫

◆ 多業態の飲食店を展開するサントリーグループ企業
・ダイナック(以下、同社)は、「響」「鳥どり」「パパミラノ」等、多業態の飲 食店を展開するサントリーグループ企業である。約 50 業態の直営飲食 店の他、全国のゴルフ場など各種レジャー施設のレストラン受託も手掛 けている。
・ブランド力のある業態を生み出してきた業態開発力や本格志向の料理 と接客サービスが同社の強みである。

◆ 14 年 12 月期決算の概要
・14/12 期決算は、売上高が 34,791 百万円(前期比 3.2%増)、営業利益 が 812 百万円(同 11.0%増)と増収増益であったが、同社期初予想には 未達となった。
・13/12 期及び 14/12 期の新規出店分が増収に寄与したものの、天候不 順の影響により既存店売上高が想定を下回ったことなどが予想未達の 要因である。

◆ 15 年 12 月期の業績予想
・15/12 期業績予想について同社は、売上高 36,000 百万円(前期比 3.5 %増)、営業利益 1,150 百万円(同 41.5%増)を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、売上高 36,000 百万円 (前期比 3.5%増)、営業利益 1,050 百万円(同 29.3%増)を見込んでい る。営業利益予想が同社予想を下回っているのは、原材料費や労務 費の高止まりの影響を保守的に見積もっていることが要因である。

◆ 中期業績予想
・当センターでは、出退店の状況等を踏まえ、前回レポートの中期業績 予想を減額修正するとともに、新たに 17/12 期の業績予想を策定した。
・店舗数拡大のペースを前回予想よりも緩やかなものに見直したが、受 託事業の拡大と戦略業態等の出店加速が同社の成長を牽引する想定 に変更はない。17/12 期までの成長率として、売上高を年率 3.3%、営 業利益を同 15.5%と見込んでいる。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。