SQUEEZE(558A)新規顧客のホテル運営受託と既存顧客への提供サービス拡大で成長目指す
テクノロジーとオペレーションの最適な組み合わせでホテル運営を支援
新規顧客のホテル運営受託と既存顧客への提供サービス拡大で成長目指す
業種:サービス業
アナリスト:鎌田良彦
◆ テクノロジーとオペレーションを組み合わせてホテル運営を支援
SQUEEZE(以下、同社)グループは、同社と子会社6社、関連会社1社からなる。不動産所有者やホテル事業者を主要顧客とし、テクノロジーとオペレーションの最適な組み合わせにより、ホテル運営の効率性と収益性を高めるためのソリューションを提供するスマートホテル事業を展開している。
同社はスマートホテル事業の単一セグメントであるが、25/12期の売上高構成比は、ホテルの運営支援を行うホテル支援ソリューション売上が97.7%、ホテルの企画・設計やシステムの開発を行うコンサルティング・開発支援売上が2.3%であった(図表1)。ホテル支援ソリューション売上は、複数年の契約によるリカーリング売上となっている。
ホテル支援ソリューションのサービス内容は、ホテル業務運営のシステムを提供するSaaS ソフトウェア、SaaS ソフトウェアの導入に加えて一部の業務をクラウド経由で提供するクラウドオペレーション、宿泊者対応や客室清掃等ホテルの運営全体を行うオンサイトオペレーションからなる(図表2)。
◆ SaaS ソフトウェア
SaaS ソフトウェアの中心となるのが、予約管理、顧客管理、販売チャネルの最適化等を行うクラウド型ホテル運営システム「suitebook」である。suitebookは顧客の業務状況に合わせ、顧客の他のシステムとの連携等を行うため、顧客別にカスタマイズされている。課金体系は固定料金とホテルの売上高や利益に連動する変動料金からなる。
◆ クラウドオペレーション
クラウドオペレーションは、suitebookの導入を前提に、ホテルの運営ノウハウを、機能ごとに分解してクラウドを通じて提供するものである。レセプション機能を遠隔で提供するクラウドレセプション、需要予測に基づき適切な価格とタイミングで客室を販売し、売上・利益を最大化するレベニューマネジメント等のサービスを提供している。
◆ オンサイトオペレーション
オンサイトオペレーションでは、上記のサービスに加え、顧客対応業務、客室の清掃業務等、ホテル運営のフルサービスを提供している。オンサイトオペレーションでは、不動産所有者やホテル事業者とマネジメント・コントラクト契約を結んで運営受託する場合と、同社がホテル施設を賃借して業務を行う場合がある。
同社が施設を賃借してオペレーションを行う場合は、宿泊料金は同社の売上高に計上される。運営受託契約の場合には、同社が提供するサービスの対価が売上高に計上されるが、宿泊者からの代金回収業務を行っており、同社が回収した資金から、サービスの対価を控除した金額が、施設運営委託者に支払われる。
オンサイトオペレーションでは、同社のホテルブランドである、訪日外国人を主な顧客対象にグループでの宿泊が可能なアパートメントタイプホテルのMinn、客室にプロジェクターを完備し映画等を楽しめるTheatelも運営している。同社がオンサイトオペレーションまでのフルサービスを提供している施設はMinnを中心に、25/12期末で40施設、客室数は1,232室である。
◆ 重要業績評価指標
同社は、重要業績評価指標として、支援するホテルの総客室数であるRUM注1、RUMから得られる宿泊料に基づく取扱高であるGMV注2を開示している。25/12期末のRUMは21,351室、25/12期のGMVは64,903百万円である。
◆ 関係会社の概要
子会社には今後、業務開始が予定されている会社もあるが、稼働中の子会社は同社の業務の一部を受託している(図表3)。このため、連結決算と単体決算の差異は殆どない。カンボジアを拠点とするSQUEEZE ASIAは、英語と日本語による遠隔でのクラウドレセプション業務の提供や、同社のSaaSプロダクトの開発を行っており、国内の人手不足に対応し、業務を効率化するソリューションを提供している。