ヒューマンテクノロジーズ(5621)上期の営業利益率は低下したものの、利益率改善を伴った増益見通しは不変

2025/12/19

SaaS形態のクラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」を提供
上期の営業利益率は低下したものの、利益率改善を伴った増益見通しは不変

業種:情報・通信業
アナリスト:大間知淳

◆ クラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」を提供
・ヒューマンテクノロジーズ(以下、同社)は、SaaS形態のクラウド勤怠管理システム「KING OF TIME(以下、KOT)」を提供する情報サービス会社である。KOTの課金社数及び課金ID数は、26/3期中間期(以下、上期)末時点で、各々5.6万社、334万IDに達している。
・26/3期上期のサービス別売上高構成比は、ストック収益であるKOTSaaSが90.0%、打刻端末販売等のその他が10.0%であった。

◆ 26年3月期上期決算は24%増収、20%営業増益
・26/3期上期決算は、24.0%増収、20.4%営業増益であった。課金社数の拡大や課金体系の変更に伴うKOT SaaSの課金ID数の伸長等により、売上高が好調であった一方、先行投資に伴う費用が大幅に増加したため、営業利益率は前年同期比0.6%ポイント低下の20.1%となった。

◆ 26年3月期会社計画は従来計画を据え置き
・26/3期上期実績は非公表の会社目標をやや上回ったものの、先行投資の増額の可能性等を考慮し、20.0%増収、38.1%営業増益を見込む従来計画を同社は据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、26/3期上期実績や同社の施策等を踏まえて26/3期予想を見直し、売上高を7,284百万円→7,477百万円(前期比23.5%増)、営業利益を1,330百万円→1,391百万円(同49.4%増)に上方修正した。

◆ 課金ID数の増加等により、27年3月期以降も増益を予想
・当センターでは、OEM提供先向けを中心に課金ID数の見通しを引上げたため、27/3期以降についても業績予想を上方修正した。
・前期比では、KOT SaaSの課金ID数の増加等により、27/3期は13.2%増収、30.5%営業増益、28/3期は12.8%増収、24.1%営業増益と予想しており、利益率改善を伴った長期的な増益見通しは不変である。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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