デコルテ・ホールディングス(7372)営業強化や店舗のスクラップアンドビルドで25年9月期は増収増益を予想
フォトウエディング業界のリーディングカンパニー
営業強化や店舗のスクラップアンドビルドで25年9月期は増収増益を予想
業種:サービス業
アナリスト:村木雄一
◆ フォトウエディング業界のリーディングカンパニー
・デコルテ・ホールディングス(以下、同社)は、10数年前まで国内ではほぼ存在していなかった、フォトウエディングサービス(結婚式や披露宴の当日以外での結婚写真撮影のサービス)の市場を確立したリーディングカンパニーである。
・24/9期の売上収益の94.7%をフォトウエディングサービスが占めている。同社では第二の柱とするべく、アニバーサリーフォトサービスを育成中である。
◆ 24年9月期業績は4%減収、75%営業減益となった
・24/9期決算は、前期比4.5%減収、同75.4%営業減益となった。①収益の大半を占めるフォトウエディングサービスが前期比4.5%減収にとどまったこと、②賃上げや人員増に伴って人件費が大幅に増加したことの2点が主因である。
◆ 25年9月期業績を7%増収、27%営業増益と会社側は予想
・25/9期決算について、同社はフォトウエディングサービスにおける営業強化や店舗のスクラップアンドビルドなどを背景に、前期比7.2%増収、同27.3%営業増益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も、会社計画と同水準の業績を予想した。
◆ フォトウエディングサービスを軸に増収増益基調の定着を予想
・当センターでは、26/9期は前期比6.4%増収、27.5%営業増益、27/9期は同7.2%増収、32.1%営業増益と予想した。
・当センターでは、フォトウエディングサービスの質の高さの訴求や、アニバーサリーフォトサービスの広告手法改善、出店の継続などを通じて、売上収益が回復に向かっていくと想定している。増収基調ではあるものの、出店に伴って人件費と減価償却費も増加していく可能性が高いと想定し、営業利益率は緩やかなペースで上昇するものと予想した。