笑美面(9237)シニアライフサポート事業の拡大等により、高成長の継続を予想
高齢者や介護家族に対するシニアホームの紹介サービス等を提供
シニアライフサポート事業の拡大等により、高成長の継続を予想
業種:サービス業
アナリスト:大間知淳
1.会社概要
・笑美面(えみめん、以下、同社)は、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホーム等のシニアホームを、高齢者や介護家族に紹介するシニアライフサポート事業と、シニアホーム運営事業にコンサルティングや情報提供等を行うケアプライム事業を展開している。
・23/10期の事業別営業収益構成比は、シニアライフサポート事業84.0%、ケアプライム事業16.0%であった。
2.財務面の分析
・提携シニアホームの増加に伴うスマイル数(紹介成約数)の増加や成約単価の上昇、21年7月に開始したケアプライム事業の貢献により、18/10期から23/10期に掛けて、営業収益は年平均22.3%増加した。経常損益については、シニアライフサポート事業等の体制強化に伴い、21/10期までは損失を計上していたが、営業収益の拡大に伴い、22/10期に経常黒字に転換した。
3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、社会課題等の解決と財務的なリターンの獲得を目指す投資行動である「インパクト投資」による経営管理の実践にある。
4.経営戦略の分析
・同社は、病院等との関係強化によるシニアホーム紹介サービス市場でのシェアの上昇(シニアライフサポート事業)や、シニアホーム運営事業者との情報連携を行うプラットフォームサイトの登録数の拡大及びソリューションの拡充(ケアプライム事業)を成長戦略として掲げている。
5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、24/10期の業績について、第3四半期累計期間実績と同社の施策等を考慮し、56.6%増収、73.6%営業増益と予想した。
・当センターでは、シニアライフサポート事業の拡大等を想定し、25/10期は47.0%増収、49.7%営業増益、26/10期は、38.2%増収、39.6%営業増益を予想している。