ジャパニアス(9558)既存領域に加え、クラウドなど新規領域にも注力して業績拡大を目指す

2024/08/02

IT企業やメーカーに技術者を派遣するオンサイト型開発支援と受託開発を行う
既存領域に加え、クラウドなど新規領域にも注力して業績拡大を目指す

業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈

◆ 事業内容
・ジャパニアス(以下、同社)は、IT・通信業界やエレクトロニクス、自動車などの製造業を中心とした顧客向けにエンジニアを派遣するオンサイト型(顧客の拠点に常駐して行う)開発支援及び自社の拠点で受託開発を行う先端エンジニアリング事業を行っている。

◆ 24年11月期第2四半期累計期間決算
・24/11期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は5,455百万円(前年同期比15.2%増)、営業利益は265百万円(同32.2%減)であった。派遣するエンジニア数の増加に伴い増収が続いた一方、新規採用を前倒しで進めたことに伴い労務費や採用紹介料が増加して営業減益となった。

◆ 24年11月期の業績予想
・期初から変更のない24/11期の会社計画は売上高11,800百万円(前期比19.4%増)、営業利益1,020百万円(同22.0%増)である。上期実績を踏まえた下期の計画は、売上高6,345百万円(前年同期比23.2%増)、営業利益が755百万円(同69.3%増)となる。
・上期実績の通期計画に対する進捗率は低水準に留まるが、同社は上期に採用して戦力化を進めた人材が稼働すること、採用を前倒しで進めたために下期は採用費が抑えられることなどから達成可能と見ている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績及び会社方針を踏まえ、従来予想である売上高11,747百万円(前期比18.8%増)、営業利益1,022百万円(同22.2%増)を据え置いた。

◆ 今後の事業戦略
・同社は、積極的な採用活動を継続し、ソフトウェア、インフラといった既存領域、CRMやクラウドといった新規領域ともに顧客企業との取引を拡大していく考えである。
・当センターでは、同社が全国の営業拠点を活かし、顧客企業を開拓していくことは可能と考えており、25/11期以降も増収増益が続くと予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。