アシロ(7378)24年10月期も中長期的な成長に向けた戦略的な支出を継続中

2024/07/19

インターネット上で弁護士情報などを提供するメディア事業が主力
24年10月期も中長期的な成長に向けた戦略的な支出を継続中

業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈

◆ 事業内容
・アシロ(以下、同社)は、インターネット上で法律情報や弁護士情報などを提供するメディア事業、弁護士有資格者などの人材紹介サービスであるHR事業、弁護士費用保険「ベンナビ弁護士保険」を販売する保険事業を行っており、メディア事業が売上高の9割超を占めている。
・同社の子会社は保険事業を行うアシロ少額短期保険、23年11月から人材派遣事業を開始したヒトタスの2社である。

◆ 24年10月期上期決算の概要
・24/10期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上収益は前年同期比43.1%増の2,126百万円、41百万円の営業損失(前年同期は120百万円の営業利益)であった。掲載枠数の増加による増収が続いた一方、計画に沿って広告宣伝費などの戦略的な支出を行ったこと、子会社取得により生じたのれんに係る減損損失203百万円(メディア事業136百万円、保険事業66百万円)を計上したことにより営業損失となった。

◆ 24年10月期の業績予想
・期初から変更のない24/10期の会社計画は売上収益が前期比32.5%増の4,236百万円、営業利益が同97.8%増の105百万円である。上期に41百万円の営業損失を計上しているため、下期は146百万円の営業利益を達成する必要があるが、同社は広告宣伝費を中心とした経費のコントロールにより可能と見ている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績及び会社方針を踏まえ、24/10期業績予想については、従来予想(売上収益4,250百万円、営業利益110百万円)を据え置いた。

◆ 今後の事業戦略
・同社は、リーガルメディアの掲載枠数の拡大、事業領域の拡大による新たな収益源の確保を今後の成長戦略としている。
・証券リサーチセンターでは、25/10期に戦略的な支出の一巡による大幅な営業増益を予想し、その後も掲載枠数の増加による業績拡大を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。