SANEI(6230)25年3月期も販売価格上昇効果による増収増益の会社計画

2024/07/12

差別化戦略を採り続ける給水栓や給排水金具等の水まわり製品の専業メーカー
25年3月期も販売価格上昇効果による増収増益の会社計画

業種:機械
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・SANEI(以下、同社)は、給水栓や給排水金具、継手、配管部材等の水まわり製品の専業メーカーで、売上高の多くが住宅向けである。

◆ 24年3月期決算
・24/3期決算は、売上高27,532百万円(前期比3.6%増)、営業利益1,975百万円(同117.9%増)となった。新設住宅着工戸数の減少により数量は伸び切れなかったものの、販売価格改定が想定以上に浸透し、売上総利益率の改善を伴って、上方修正後の利益を上回る増益となった。

◆ 25年3月期業績予想
・25/3期業績について、同社は、売上高28,500百万円(前期比3.5%増)、営業利益2,040百万円(同3.3%増)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、25/3期の売上高については会社計画と同額の28,500百万円(前期比3.5%増)、営業利益は会社計画を若干上回る2,092百万円(同5.9%増)と予想した。前期に引き続き、販売価格改定効果が増収増益を牽引するものとし、売上高営業利益率は前期比0.1%ポイント上昇の7.3%と予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、26/3期は前期比4.4%増収、27/3期は同4.2%増収となり、売上高営業利益率は26/3期7.4%、27/3期7.5%へ上昇していくと予想した。
・販売価格改定による業績拡大への貢献は25/3期で一巡すると見られ、今後は、同社が目指す、非住宅市場におけるシェアの拡大、ブランド力の更なる向上、水まわりにおける住空間全体のトータル提案の具体的な成果が表れるかどうかが焦点となってくると考えられる。当センターでは、その試金石として、海外ブランドとの競争下において案件が獲得できるかどうかに引き続き注目していきたい。

>>続きはこちら(1,6MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

このページのトップへ