SBIレオスひふみ(165A)運用力とブランド力(自社の投資信託のファンを作る力)に特徴がある

2024/07/10

「ひふみ」ブランドの公募投資信託等を運用・販売する資産運用会社
運用力とブランド力(自社の投資信託のファンを作る力)に特徴がある

業種:証券、商品先物取引業
アナリスト:大間知淳

1.会社概要
・SBIレオスひふみ(以下、同社)は、日本株式を中心に運用する国内投資信託の中で最大級の純資産総額を誇る「ひふみプラス」等の「ひふみ」ブランドの投資信託を運用・販売する資産運用会社であるレオス・キャピタルワークスを中核子会社とする持株会社である。
・投資信託委託業務の委託者報酬が24/3期の営業収益の98.6%を占め、中核業務となっている。24/3期末の運用資産残高は1兆3,688億円に達しているが、そのうち、9,822億円が証券会社や銀行等の販売パートナーを通じて販売されたものである。

2.財務面の分析
・運用資産残高の増加等に伴い、18/3期(単体)から24/3期(連結)に掛けては、売上高は年平均17.8%増加した。一方、同期間の経常利益の年平均成長率は、販売パートナーを通じて販売された公募投資信託の残高構成比が上昇し営業収益支払手数料率が悪化したこと等から8.1%にとどまった。
・成長性、収益性の面で類似企業に比べ魅力的である。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、運用力とブランド力(自社の投資信託のファンを作る力)にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、中長期的な経営戦略(取組み)として、「お金を学び、ひふみでつみたて、共助で支える」を掲げている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、25/3期の業績について、24/3期実績や、4~5月の投資信託の資金流出入の状況、同社の施策等を踏まえ、前期比19.5%増収、35.1%営業増益と予想した。
・当センターでは、同社が計画している、未上場段階から投資して上場後も保有を続けるクロスオーバーファンドの投入等を想定し、26/3期及び27/3期も二桁増収増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。