サインド(4256)店舗数の増加や子会社の収益性の改善等により、中期的な増収増益を予想

2024/06/10

理美容店舗向けクラウド型予約管理システム「BeautyMerit」を提供
店舗数の増加や子会社の収益性の改善等により、中期的な増収増益を予想

業種:情報・通信業
アナリスト:大間知淳

◆ 理美容店舗向けクラウド型予約管理システムを提供
・サインド(以下、同社)は、クラウド型予約管理システム「BeautyMerit」(以下、ビューティーメリット)をサブスクリプション(月額課金)サービスとして理美容店舗に提供している。
・23年2月に、類似サービスの「かんざし」を提供するパシフィックポーターを買収し、業界内での地位を一気に強化した。24/3期末の連結契約店舗数は前期末比2,452店増の17,530店(ビューティーメリット7,492店、かんざし10,038店)となった。

◆ 24年3月期決算は50%増収、55%営業減益
・24/3期決算は、前期比49.8%増収、55.1%営業減益であった。買収や契約店舗数の増加等により、大幅増収となったものの、のれん償却額及び顧客関連資産償却額を計上したことから、大幅減益となった。

◆ 25年3月期の会社計画は15%増収、38%営業増益
・25/3期について同社は、本社移転に伴う一時的な費用の計上を見込むものの、契約店舗数の増加等により、15.0%増収、37.9%営業増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、24/3期実績や本社移転、同社の施策等を考慮して25/3期予想を見直し、売上高を2,204百万円→2,257百万円(前期比15.6%増)に上方修正する一方、営業利益を240百万円→229百万円(同41.7%増)に下方修正した。

◆ 契約店舗数の増加等により、中期的な増収増益を予想
・当センターでは、24/3期実績と同社の施策等を踏まえ、26/3期予想についても、売上高を上方修正する一方、営業利益を下方修正した。
・契約店舗数の増加に伴うサブスクリプション売上の拡大や、パシフィックポーターの収益性の改善等を見込み、26/3期は前期比14.9%増収、50.2%営業増益、27/3期は同13.2%増収、45.0%営業増益と予想した。

>>続きはこちら(1,4MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。