クリーマ(4017)25年2月期は、流通総額の増加モメンタムが回復するかが着目点

2024/06/04

ハンドメイドマーケットプレイス「Creema」を中心にクリエイター支援サービスを提供
25年2月期は、流通総額の増加モメンタムが回復するかが着目点

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・クリーマ(以下、同社)は、オリジナルのハンドメイド作品をオンライン上で個人同士が売買できるCtoC型のマーケットプレイス「Creema」を主軸に、クリエイター支援サービスを展開している。

◆ 24年2月期決算
・24/2期決算は、売上高2,508百万円(前期比0.4%増)、営業利益41百万円(前期は385百万円の損失)となった。新型コロナウイルス禍収束に伴う消費動向の変化により、流通総額が前期比1.5%減と想定以上に減少したが、テレビCM終了によるマーケティング費用減少や業務効率改善等により、期初計画以上の利益を確保した。

◆ 25年2月期業績予想
・25/2期業績について、同社は、売上高2,712百万円(前期比8.1%増)、営業利益121百万円(同192.9%増)を計画している。下期にかけて流通総額の増加率の回復を想定している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、25/2期について、売上高2,745百万円(前期比9.4%増)、営業利益158百万円(同282.6%増)と、会社計画をやや上回る水準を予想した。流通総額の回復に加え、24/2期にマーケティングや業務の効率化を進めたことを評価し、利益率の改善が進むことを想定した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、26/2期は前期比9.5%増収、27/2期は同8.9%増収となり、売上高営業利益率は26/2期9.3%、27/2期12.4%まで上昇すると予想した。
・短期的な注目点は、前期に減少した流通総額が、大型のプロモーションをかけることなく25/2期に増加に転じるかどうかにある。また、中期的には、24年1月に開始した新サービス「InFRAME」が、どのタイミングで業績に本格貢献していくかに注視していきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。