ドラフト(5070)24年12月期は前期に引き続きプロジェクトの大型化が進む見通し

2024/04/23

オフィスの設計、商業施設やビルの環境設計等を手掛けるデザイン会社
24年12月期は前期に引き続きプロジェクトの大型化が進む見通し

業種:建設業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・ドラフト(以下、同社)は、オフィスや店舗の設計、ビルの環境設計等を手掛けるデザイン会社である。特にオフィスデザインは同社が開拓してきた領域であり、業界内では当該領域での先駆者と評価されている。

◆ 23年12月期決算
・23/12期は、売上高10,702百万円(前期比29.1%増)、営業利益870百万円(同8.0倍)となった。ディスプレイデザイン・建築デザイン・その他領域のプロジェクトが牽引して、全体としてプロジェクトの大型化が進んだ。プロジェクトの大型化により売上総利益率の改善が進み、22年末のオフィス移転による費用増を吸収して、大幅な営業増益となった。

◆ 24年12月期業績予想
・24/12期業績について、同社は、売上高12,000百万円(前期比12.1%増)、営業利益980百万円(同12.6%増)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、24/12期について、会社計画をやや上回る売上高12,060百万円(前期比12.7%増)、営業利益1,036百万円(同19.0%増)と予想した。前期に続き、ディスプレイデザイン・建築デザイン・その他領域での大型プロジェクトの増加が牽引する展開を想定した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、25/12期は前期比10.6%増収、26/12期は同10.0%増収となり、売上高営業利益率は25/12期8.9%、26/12期9.2%と予想した。
・同社は長期目標として30/12期を目途に売上高300億円を目指すとしている(26/12期売上高は145億円の見込み)。受注型プロジェクトで収益を確保し、先鋭的なプロジェクトを手掛けることで業界を牽引していくという方針に変更はない。同時に、30/12期に向けて収益モデルの多様化が不可欠と同社は認識しており、そのための成長投資を進めていく予定である。需要は引き続き堅調と考えられるため、既存の領域でのプロジェクトの受注動向と、成長投資の動向に注目していきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。