ジャパニアス(9558)既存領域に加え、クラウドなど新規領域にも注力して業績拡大を目指す

2024/03/22

IT企業やメーカーに技術者を派遣するオンサイト型開発支援と受託開発を行う
既存領域に加え、クラウドなど新規領域にも注力して業績拡大を目指す

業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈

1.会社概要
・ジャパニアス(以下、同社)は、IT・通信業界やエレクトロニクス、自動車などの製造業を中心とした顧客向けにエンジニア(技術者)を派遣するオンサイト型(顧客の拠点に常駐して行う)開発支援及び自社の拠点で受託開発を行う先端エンジニアリング事業を行っている。

2.財務面の分析
・顧客企業に派遣するエンジニア数の増加に伴い、売上高は増加基調が続いており、17/11期から23/11期の年平均成長率は14.3%であった。22/11期の経常利益は稼働率の改善に加えエンジニア1人当たり売上高も増加して前期比69.4%増、23/11期もエンジニア1人当たり売上高の増加が寄与して同42.0%増となった。
・他社との財務指標比較では、経常利益の成長率が他社を上回る高い水準にある。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、採用から基礎教育、スキルアップまでのプロセスを確立し、エンジニアを数多く擁していることなどにある。

4.経営戦略の分析
・同社は、持続的な事業規模拡大のために、ソフトウェア、インフラといった既存領域、CRMやクラウドといった新規領域ともに顧客企業との取引を拡大していく考えである。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、安定的な採用を継続していることに加え、蓄積したノウハウを活かして顧客ニーズとエンジニアの精度の高いマッチングを行っていることが同社の競争優位性であると評価している。
・24/11期業績についてはほぼ会社計画並みの水準を予想し、25/11期以降もエンジニア数の安定的な増加と高い稼働率が寄与して増収増益が続くと予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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