AHCグループ(7083)24年11月期は主力の福祉事業の収益力回復を図る期という位置づけとなろう

2024/03/18

障害者向けの福祉事業を中心に介護事業や外食事業を展開
24年11月期は主力の福祉事業の収益力回復を図る期という位置づけとなろう

業種:サービス業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・AHCグループ(以下、同社)は、首都圏を中心に、福祉、介護、外食の3事業を展開している。福祉事業は、障害を持つ幼年から成人までをワンストップでカバーできるサービスラインナップが特徴である。

◆ 23年11月期決算
・23/11期決算は、売上高5,915百万円(前期比20.6%増)、営業利益20百万円(前期は215百万円の損失)となった。主力の福祉事業の増益と外食事業の黒字回復で全体でも黒字転換した。一方、介護事業でサービス受益者の体調不良により想定以上のキャンセルが発生したことや、運営体制強化を優先すべく期後半から新規事業所の開設を見送ったことで、期初計画を下回る実績となった。

◆ 24年11月期業績予想
・24/11期業績について、同社は、売上高6,315百万円(前期比6.8%増)、営業利益120百万円(同489.4%増)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、24/11期について売上高6,342百万円(前期比7.2%増)、営業利益126百万円(同519.0%増)と会社計画に近い水準を予想した。福祉事業の増益と、介護事業の黒字回復を想定した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、25/11期は前期比6.8%増収、26/11期は同7.6%増収となり、売上高営業利益率は26/11期に4.4%まで回復すると予想した。
・同社は従来、新規事業所を積極的に開設することを成長戦略の中心に据えてきたが、前期後半より、新型コロナウイルス禍の影響により低下した福祉事業の収益力の回復を優先する方針に転換した。当面は新規事業所の開設数を抑えつつ、運営体制の強化を図る考えであることから、福祉事業の収益性改善の進捗状況と新規事業所の開設ペースが再加速するタイミングに注目したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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