jig.jp (5244)ライブの配信ユーザー、視聴ユーザーともに増加して業績拡大が続く

2024/03/04

一般ユーザー向けのライブ配信アプリ「ふわっち」を運営するライブ配信事業が主力
ライブの配信ユーザー、視聴ユーザーともに増加して業績拡大が続く

業種:情報・通信業
アナリスト:佐々木加奈

1.会社概要
・jig.jp(以下、同社)グループは、同社と連結子会社A Inc.、B Inc.の3社で構成されている。「利用者に最も近いソフトウェアを提供し、より豊かな社会を実現する」という企業理念のもと、一般消費者向けのライブ配信事業、ブラウザ事業などを行っており、ライブ配信事業が売上高の大部分を占めている。

2.財務面の分析
・課金ユニークユーザー数の増加に伴い増収が続いている。22/3期は積極的な広告宣伝に伴う費用の増加で253百万円の経常損失を計上したが、23/3期は広告宣伝費の適切なコントロールにより986百万円の経常利益となった。
・21/3期から23/3期で売上高は6,700百万円から10,503百万円へ、経常利益は66百万円から986百万円へと増加し、直近業績は高い伸び率を示している。

3.非財務面の分析
・注目すべき同社の知的資本としては、同社が事業開始以来蓄積してきたライブ配信事業の運営や集客に関するノウハウや、構築した健全性を確保する仕組み、多様なライブ配信者や視聴者といった点が挙げられる

4.経営戦略の分析
・同社は、課金ユニークユーザー数の増加を基本戦略とし、一人当たりの売上高の適切なコントロールにより持続的な成長を目指す考えである。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、同社が今後も費用対効果を重視した広告宣伝の実施により、基本戦略である課金ユニークユーザー数の継続的な増加を実現することは可能と考えている。
・業績については、24/3期は会社計画を若干上回る水準を、25/3期以降も増収増益が続くと予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。