光フードサービス(138A)立呑み店の多地域でのドミナント展開と常連客獲得で成長目指す

2024/03/01

名古屋を本拠地に、主要駅周辺に小型の立呑み店をドミナント展開
立呑み店の多地域でのドミナント展開と常連客獲得で成長目指す

業種:小売業
アナリスト:鎌田良彦

◆ 名古屋を本拠地に小型の立呑み店を中心に飲食業を展開
光フードサービス(以下、同社)は、名古屋を本拠地に、10坪(33㎡)程度の小型の立呑み店をメインに飲食事業を行っている。365日いつでも気軽に1人でも立ち寄れる場の提供をコンセプトとした店づくりを行い、30代から50代の単身サラリーマン層を主要ターゲットとしている。

23年11月現在、直営店31店舗、業務委託店8店舗、FC店15店舗の合計54店舗を運営している。業務委託店は、独立希望の社員に対し、同社が店舗を用意して賃貸し、業務を委託する形態である。営業地域は、本拠地の名古屋市を中心とする愛知県、東京都23区内、広島市、FC店で展開している仙台市、秋田市、盛岡市となっている。

同社は4つの業態・ブランドを展開している(図表1)。大黒は小型の立呑み店を中心とした居酒屋で、豚の串焼きである「焼きとん」を主力商品としている。顧客の平均単価は2,200円程度である。魚椿は、立呑み店を中心とした居酒屋で、刺身、天ぷら、鮨を主力商品としており、平均単価は2,200円程度である。立呑み店としては、大黒がメインブランド、魚椿がサブブランドの位置づけとなっている。

大黒ブランドには、立呑み形態の立呑み焼きとん大黒、着席がメインの焼きとん大黒に加えて、18年2月にフランチャイズ事業を行うSBIC(名古屋市東区)より事業譲渡を受けて仙台を中心とする東北地方や東京都でFCや業務委託形態で展開する焼きとん大国、大国ホルモンがある。

魚椿ブランドには、立呑み業態の立呑み魚椿の他、てんぷら魚椿、立喰い寿司魚椿がある。

金山家は豚骨醤油ベースの中太麺を特徴とする横浜家系ラーメン店で、平均単価は950円程度である。焼肉デラックスは、愛知県内では唯一、名古屋市以外(江南市)に出店している食べ放題をメインとする焼肉店で、平均単価は3,500円程度となっている。

23/11期の売上高構成比は、直営店売上高が93.7%、業務委託売上高が4.2%、FC売上高が1.0%、その他が1.0%であった(図表2)。業務委託売上高は、業務委託店からの店舗施設利用料が太宗を占める。FC売上高は加盟金、ロイヤリティー収入であり、その他は不動産賃貸収入である。

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