ギックス(9219)プロジェクト実施数の着実な増加による業績拡大が続く
データを活用して顧客の経営課題を解決するデータインフォームド事業を展開
プロジェクト実施数の着実な増加による業績拡大が続く
業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈
◆ 事業内容
・ギックス(以下、同社)は、「あらゆる判断を、Data-Informed(データインフォームド)に。」をパーパス(企業の目的や存在意義)とし、企業の経営課題解決、競争力強化のために、データを用いて物事を理解して判断する仕組みを構築するData-Informed事業を行っている。データインフォームドとは、人間が論理的に思考し、合理的な判断をすることを目的としたデータ活用のことである。
◆ 24年6月期上期決算の概要
・24/6期の第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は1,064百万円(前年同期単体比32.5%増)、営業利益は127百万円(同34.9%減)であった。増収が続く一方、労務費や人件費を中心とした経費の増加により営業減益となったものの、会社想定線上の水準である。
◆ 24年6月期の業績予想
・24/12期の会社計画は期初予想通り、売上高が2,067百万円(前期単体比22.6%増)、営業利益が375百万円(同7.5%増)である。プロダクト開発を積極化することに伴う労務費や外注費の増加により営業利益率は悪化する計画となっている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績を踏まえ、従来予想である売上高2,155百万円(前期単体比27.8%増)、営業利益393百万円(同12.6%増)を据え置いた。
◆ 今後の事業戦略
・同社は、積極的に顧客企業の新規開拓を行うとともに、サービス導入企業内における他部署への展開などに注力し、持続的な事業成長につなげていく考えである。
・当センターでは、同社が顧客企業の開拓及び既存プロダクトへの機能追加により事業拡大を継続することは可能と考え、25/6期以降も増収増益を予想している。