インターファクトリー(4057)24年5月期は増収増益計画だが、システム受託開発の回復動向に注目

2023/11/17

中・大規模EC事業者向けにクラウド特化のECサイト構築プラットフォームを提供
24年5月期は増収増益計画だが、システム受託開発の回復動向に注目

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・インターファクトリー(以下、同社)は、中・大規模EC事業者向けにクラウド特化のECサイト構築プラットフォーム「ebisumart」を提供している。

◆ 23年5月期決算
・23/5期決算は、売上高2,487百万円(前期比8.9%増)、営業利益53百万円(同46.4%増)となった。期初の会社計画に対し、売上高は87.5%、営業利益は23.3%の達成率に留まった。計画を下回ったのは、増収となったものの、システム受託開発の売上高が計画に対して大幅な未達となったためである。

◆ 24年5月期業績予想
・24/5期業績について、同社は、売上高2,883百万円(前期比15.9%増)、営業利益69百万円(同30.1%増)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、24/5期について、売上高2,746百万円(前期比10.4%増)、営業利益68百万円(同29.1%増)と予想した。売上高は会社計画を下回るが、営業利益は会社計画に近い水準になると見込んだ。第1四半期こそ振るわなかったが、第2四半期以降、営業体制の刷新等の効果発現によってシステム受託開発の受注が緩やかに回復していくと想定した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、25/5期は前期比19.1%増収、26/5期は同18.0%増収となり、売上高営業利益率は26/5期には7.1%まで上昇すると予想した。
・23/5期第1四半期の業績に伸び悩み感がある内容だったため、短期的にはクラウドコマースプラットフォーム事業のシステム受託開発の業績回復を見ていく展開となろう。新規受注金額の回復及び減少が続く店舗数が増加に転じるタイミングが注目点となろう。一方、ECの領域全体をカバーしていく中長期の戦略は変わっておらず、そのために新たに投入された「ebisu commerce」や「ebisu growth」の各サービスの伸長動向に注目していきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。