AVILEN(5591)顧客当たり売上の拡大とパッケージ型ソフトウェアの開発・販売で成長を目指す

2023/10/05

AIソフトウェア開発とAI/DX推進の組織開発・人材育成研修サービスを提供
顧客当たり売上の拡大とパッケージ型ソフトウェアの開発・販売で成長を目指す

業種:情報・通信業
アナリスト:鎌田 良彦

◆ AIソフトウェア開発とAI/DX推進の組織開発・人材育成研修を提供
AVILEN(以下、同社)は、「最新のテクノロジーを、多くの人へ」とのビジョンのもと、AIソリューション事業を展開している。同社の業務は、生成AIを始めとする独自開発のAIコアモジュールである「AVILEN AI」を活用したAIソフトウェアの開発(AIソフトウェアユニット)と、AIやデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための組織開発や人材育成研修の提供(ビルドアップユニット)の2つのサービスからなる。
同社のビジネスモデルは、既にAIを推進している企業のみならず、今後AIの推進を進める企業に対しても、ビルドアップユニットによりAI導入のための組織開発や人材育成を行い、AIソフトウェアユニットでシステムの要件定義からAIソフトウェアの開発・実装までを一気通貫で提供できる点に特色がある。
22/12期の売上構成比は、ビルドアップユニットが63.8%、AIソフトウェアユニットが36.2%であった(図表1)。

AIソフトウェアユニット
AIソフトウェアユニットでは、画像生成、LLM注1、特殊紙面認識、異常・損傷検知、データ分析・予測等のAVILEN AIのコアモジュールを活用して、様々な業界の企業に対してAIソフトウェアの開発を行っている(図表2)。
収益は、個別のプロジェクト受託によるフロー型の収益が中心だが、汎用的な機能を持つAIソフトウェアについては、パッケージ型ソフトウェアとしてSaaS形態で提供しており、その部分はストック型収益となっている。
代表的なパッケージ型ソフトウェアとしては、AVILEN AIのEstimeaを搭載し、三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区)と共同開発したビジネス用データ分析ツールのAI Seed、AVILEN AIのEstimeaとChatGPTを組合せ、情報セキュリティーとデータの秘匿性を確保したChatGPTプラットフォームであるChatMee等がある。

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資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。