エフ・コード(9211)DX化ニーズの高まりを追い風に顧客企業が増加し、業績拡大が続く
企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する様々なサービスを提供
DX化ニーズの高まりを追い風に顧客企業が増加し、業績拡大が続く
業種:サービス業
アナリスト:佐々木加奈
◆ 事業内容
・エフ・コード(以下、同社)は、「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」をミッションとし、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をサポートするサービスを提供している。
・同社は、CX(顧客が体験して得られる価値のこと)の重要性に着目してマーケティングツールを開発して提供しており、現在はWeb接客ツール「CODE Marketing Cloud」が主力である。
◆ 23年12月期上期決算の概要
・23/12期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比73.6%増の864百万円、営業利益は同23.7%増の165百万円であった(前年同期比は単体実績との比較)。顧客企業数の増加とともに大幅な増収が続いたが、人件費を中心とした経費の増加や事業投資に係る費用の増加により営業増益率は増収率を下回った。
◆ 23年12月期の業績予想
・23/12期の会社計画は上期決算発表時に増額修正されており、売上収益が1,970百万円(期初予想1,650百万円、22/12期実績1,071百万円)、営業利益が415百万円(同300百万円、同230百万円)である。同社は23/12期第3四半期から国際会計基準(IFRS)を適用予定のため、IFRSに基づいた予想となっている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績を踏まえ前回予想である売上高1,670百万円、営業利益306百万円を売上収益1,950百万円、営業利益410百万円に修正した。
◆ 今後の事業戦略
・同社は、顧客数増加による持続的な事業成長を目指し、BtoB領域(企業が企業にモノやサ-ビスを提供するビジネス領域)の企業へのサービス提供、地方企業や中堅企業の開拓などに注力していく考えを示している。
・当センターでは、同社が営業体制の強化や機能の拡充、効果的な広告宣伝により顧客数を増加していくことは可能と考えている。