ゼネテック(4492) 中核事業の拡大により、24年3月期以降の業績回復を予想
製造業の顧客に組込みシステムの設計開発サービスやCADソフト等を提供
中核事業の拡大により、24年3月期以降の業績回復を予想
業種:情報・通信業
アナリスト:大間知淳
◆ 組込みシステムの設計開発サービスやCADソフト等を提供
・ゼネテック(以下、同社)は、主として製造業の顧客に、組込みシステムの設計開発サービス(デジタルソリューション事業)や、CADソフト等の販売と関連サービス(エンジニアリングソリューション事業)を提供している。
・個人向けの災害時位置情報自動通知サービス「ココダヨ」(ココダヨ事業)を含め3事業を展開している。
◆ 23年3月期決算は25%増収、44%営業減益
・23/3期決算は、前期比25.2%増収、44.3%営業減益であった。M&Aによる貢献もあり、売上高は大幅増となったものの、ココダヨ事業が大幅減益となったほか、戦略投資に伴い、調整額(本社管理部門費用)が急増したため、営業利益は計画を大幅に下回る減益となった。
◆ 24年3月期の会社計画は15%増収、250%営業増益
・24/3期決算について同社は、システムソリューション(旧デジタルソリューション)事業や、エンジニアリングソリューション事業の成長を計画し、15.4%増収、249.5%営業増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、23/3期実績や同社の施策等を踏まえて24/3期の予想を見直し、売上高を6,243百万円→6,460百万円(前期比10.2%増)、営業利益を284百万円→329百万円(同210.8%増)に上方修正した。
◆ 中核事業の拡大により、25年3月期以降も増益を予想
・当センターは23/3期実績や買収した子会社の状況等を踏まえ、25/3期についても業績予想を上方修正した。
・中核事業であるシステムソリューション事業とエンジニアリングソリューション事業の拡大により、25/3期は5.8%増収、21.3%営業増益、26/3期は5.5%増収、14.3%営業増益と予想した。