交換できるくん(7695) EC化率や市場シェアの上昇等による成長持続を予想

2023/08/10

住宅設備機器と交換工事をセット販売するeコマース事業を展開
EC化率や市場シェアの上昇等による成長持続を予想

業種:小売業
アナリスト:大間知淳

◆ 住宅設備機器と交換工事をセット販売するeコマース事業を展開
・交換できるくん(以下、同社)は、住宅設備機器と交換工事をセット販売するeコマース事業を展開している。
・01年のサイト開設以来、多数の顧客を獲得しており、23/3期の工事件数は42,892件と前期比17.5%増加した。低価格戦略を採りながらも、集客効率の高さから、23/3期の営業利益率は5.0%を確保している。
・棚卸資産回転率や総資産回転率で見た資産効率の高さに特長がある。

◆ 23年3月期決算は26%増収、191%営業増益
・23/3期決算は、前期比25.7%増収、190.9%営業増益であった。納期が遅延していた高価格帯商品の供給回復や、広告宣伝費等の経費の抑制等により、会社計画を上回る大幅増益となった。

◆ 24年3月期の会社計画は26%増収、3%営業増益
・24/3期決算について同社は、工事件数の拡大により、25.8%増収を見込む一方、広告宣伝費等の増加により、2.8%営業増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、商品調達力の向上や、広告宣伝費の大幅増加を見込む同社の方針を踏まえて、24/3期予想について、売上高を6,845百万円→7,566百万円(前期比25.2%増)、営業利益を349百万円→325百万円(同7.8%増)に修正した。

◆ EC化率や市場シェアの上昇による成長持続を予想
・当センターでは、商品調達力の向上や広告宣伝の積極化等を踏まえ、25/3期についても売上高を増額する一方、営業利益をやや減額した。
・住宅設備機器の交換市場におけるEC化率や市場シェアの上昇等に伴う工事件数の増加に加え、増収効果による固定費負担の軽減等により、25/3期は前期比22.5%増収、52.3%営業増益、26/3期は同18.5%増収、29.7%営業増益と予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。