デジタリフト(9244) ブランド・メディアサービスの拡大等により、24年9月期以降は業績回復を予想

2023/08/01

デジタル広告の運用を代行するトレーディングデスク事業を展開
ブランド・メディアサービスの拡大等により、24年9月期以降は業績回復を予想

業種:サービス業
アナリスト:大間知淳

◆ デジタル広告運用を代行するトレーディングデスク事業を展開
・デジタリフト(以下、同社)は、広告主からデジタル広告配信に関することを一手に引き受け、効果の最大化を目指して、広告の運用を代行するサービスであるトレーディングデスク事業を展開している。
・23/9期第2四半期累計期間(以下、上期)のサービス領域別売上高構成比は、従来からの主力サービスである広告・コンサルティングが95.6%、新規注力分野であるブランド・メディアが4.4%であった。

◆ 23年9月期上期決算は25%増収、36%営業減益
・23/9期上期決算は、前年同期単体数値比24.6%増収、35.5%営業減益であった。単体決算は、大口取引の貢献により、前年同期比22%増収となったものの、売上総利益率の低下や、M&A関連費用の計上、人件費等の増加により、36%営業減益となった。23年1月に買収したmeycoの業績貢献については、売上高(グループ間取引を含む))が46百万円、のれん償却後営業利益が0百万円であった。

◆ 23年9月期の連結計画は37%増収、49%営業減益
・23/9期連結業績について同社は、大口取引の貢献やmeycoの買収等により、前期単体数値比37%増収を見込む一方、人件費等の増加や買収費用の計上等により、同49%営業減益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、23/9期上期実績や同社による業績予想の修正等を踏まえて、23/9期の売上高を3,124百万円→3,636百万円、営業利益を132百万円→98百万円に修正した。

◆ 新規サービスの拡大等により、24年9月期以降は業績回復を予想
・当センターでは、24/9期以降についても、売上高を上方修正する一方、利益を下方修正したが、取組みを強化しているブランド・メディアサービスの拡大等を織込み、24/9期は4.5%増収、11.2%営業増益、25/9期は6.8%増収、30.2%営業増益と業績回復を予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。