共栄セキュリティーサービス(7058) 24年3月期は前期の買収効果と常駐契約案件の積み上がりで増収増益計画

◆ 会社概要
・共栄セキュリティーサービス（以下、同社）は、施設警備や雑踏･交通誘導警備等の警備員を必要とする人的警備に特化した警備会社である。

◆ 23年3月期決算
・23/3期決算は、売上高8,017百万円（前期比0.3%増）、営業利益489百万円（同49.6%減）となった。連結子会社の増加と常駐契約の増加で期初の減収計画に反して増収となったものの、買収費用と警備員の人件費の増加により、期初計画よりも減益幅は大きくなった。

◆ 24年3月期業績予想
・24/3期業績について、同社は、売上高9,000百万円（前期比12.3%増）、営業利益626百万円（同28.1%増）を計画している。
・証券リサーチセンター（以下、当センター）では、24/3期の業績予想を、売上高8,967百万円（前期比11.8%増）、営業利益643百万円（同31.6%増）とした。前期に買収した連結子会社の通年寄与の効果と、常駐契約の積み上げから、増収を見込んだ。利益面では、人件費の増加に対する価格改定の浸透が進むことで売上総利益率が若干改善することと、増収率ほどには販売費及び一般管理費が増えないことを想定した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、25/3期は前期比9.1%増収、26/3期は同8.6%増収となり、売上高営業利益率は25/3期7.5%、26/3期7.7%と推移していくと予想した。
・同社は自前での規模拡大とは別に、M&Aを積極的に活用する方針を明確にしている。同社は警備品質維持と規模拡大を両立し続ける必要があるため、警備員数と常駐契約金額の拡大ペースを見ていく必要がある。また、今後遂行される買収については、案件ごとに内容と進捗に注目していきたい。

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