クリーマ (4017) 24年2月期は営業黒字回復を見込む会社計画

2023/06/02

ハンドメイドマーケットプレイス「Creema」を中心にクリエイター支援サービスを提供
24年2月期は営業黒字回復を見込む会社計画

業種:情報・通信業
アナリスト:藤野敬太

◆ 会社概要
・クリーマ(以下、同社)は、オリジナルのハンドメイド作品をオンライン上で個人同士が売買できるCtoC型のマーケットプレイス「Creema」を主軸に、クリエイター支援のサービスを展開している。

◆ 23年2月期決算
・23/2期決算は、売上高2,500百万円(前期比8.9%増)、営業損失385百万円(前期は322百万円の利益)となった。大型投資の実施により営業損失を想定していたが、投資額抑制で営業損失は期初計画より縮小した。一方、売上高は期初計画を大きく下回った。新型コロナウイルス禍収束により、消費の場がオンラインからオフラインへシフトしたことが逆風となったためである。

◆ 24年2月期業績予想
・24/2期業績について、同社は、売上高2,793百万円(前期比11.7%増)、営業利益1百万円(前期は385百万円の損失)を計画している。増収に加え、前期ほどのマーケティング費用をかけない予定のため、わずかだが営業利益を確保する計画である。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、24/2期について、売上高2,791百万円(前期比11.7%増)、営業利益19百万円(前期は385百万円の損失)と、低い水準ながら営業黒字を確保するものと予想した。投資に関する費用を会社計画より若干少なく予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、25/2期は前期比12.5%増収、26/2期は同11.2%増収となり、売上高営業利益率は25/2期6.4%、26/2期10.3%まで上昇すると予想した。
・今後の注目点は、24/2期に営業黒字が確保できるかである。投資抑制で費用はある程度コントロールできるが、売上高に直結する流通総額が前期のように伸び悩むことがないかを注視したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。