ジャパンワランティサポート (7386) 延長保証サービスの保証料売上や周辺サービスの拡大による成長継続を予想
住宅設備機器の延長保証事業をBtoBtoC形態で展開
延長保証サービスの保証料売上や周辺サービスの拡大による成長継続を予想
業種:その他金融業
アナリスト:大間知淳
1.会社概要
・ジャパンワランティサポート(以下、同社)は、住宅設備機器の延長保証事業をBtoBtoC形態で展開している。
・住宅設備機器の延長保証サービスである「あんしん修理サポート」を主力サービスとしているが、近年、緊急駆け付けサービス(鍵の紛失や水回りのトラブル等への対応)等を「あんしん修理サポート」に付帯したサービスである「あんしん住宅サポート24h」やBPO事業等の周辺サービスを強化している。
2.財務面の分析
・大手顧客との取引開始等に伴う有効会員の増加により、17/9期から22/9期に掛けて、売上高は年平均32.8%増加した一方、管理体制の強化に伴う人件費等の増加により、経常利益は同21.1%増加にとどまった。
・収益性と財務の安定性の観点で類似企業に比べ魅力的である。
3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、BtoBtoC形態による効率的な事業運営にある。
4.経営戦略の分析
・同社は、住宅設備の延長保証サービスの国内市場でのシェア拡大、戸建管理事業の展開、新規ドメインへの参入・海外進出という3つの戦略を掲げている。
5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、23/9期業績について、第1四半期実績や同社の施策等を踏まえ、16.0%増収、9.2%営業増益、20.6%経常増益と予想した。
・当センターでは、あんしん修理サポートの保証料売上、あんしん住宅サポート24h、BPO事業の拡大等により、中期的な成長継続を想定した。24/9期は前期比11.5%増収、9.1%営業増益、25/9期は同9.7%増収、8.2%営業増益を予想している。