ペットゴー(7140) 定期購入拡大への取組み強化や自社ブランド品拡充による成長継続を予想

2023/04/17

ペットヘルスケア商品に特化した E コマース事業を展開
定期購入拡大への取組み強化や自社ブランド品拡充による成長継続を予想

業種: 小売業
アナリスト:大間知淳

1.会社概要
・ペットゴー(以下、同社)は、犬猫の食事療法食や動物用医薬品等のペットヘルスケア商品に特化したEコマース事業を展開している。
・22/3期において、店舗形態別売上高構成比は、自社オンラインサイト24.7%、他社オンラインモール等75.3%であった。自社オンラインサイトにおける販売形態別売上高構成比は、都度購入59.0%、定期購入41.0%であった。自社で企画・開発する製品(D2Cブランド)の売上高構成比は6%であった。

2.財務面の分析
・マルチコマース戦略による顧客数の増加やD2Cブランド製品の売上高構成比の上昇による売上総利益率の改善等を背景に、17/3期から22/3期に掛けて、売上高は年平均6.6%、経常利益は同96.7%増加した。
・成長性と財務の安定性の観点で類似企業に比べ魅力的である。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、膨大な量の付加価値の高いペットデータにある。

4.経営戦略の分析
・同社は、自社サイトだけでなく、他社オンラインモールにも積極的に出店するマルチコマース戦略、定期購入の強化を目指すサブスクコマース戦略、D2Cブランド戦略を経営戦略として掲げている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、23/3期の業績について、第3四半期までの進捗状況と第4四半期に実施予定の各種施策を考慮し、7.2%増収、41.1%営業増益と予想した。
・当センターでは、定期購入拡大への取組み強化やD2Cブランド製品の拡充等により、中期的な成長継続を想定した。24/3期は前期比8.4%増収、14.2%営業増益、25/3期は同8.5%増収、24.1%営業増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。