みらいワークス(6563) 売上総利益率改善と営業増員が24年9月期の売上高100億円達成の鍵を握る

2023/04/05

高度な能力を持つ個人に特化したプロフェッショナル人材サービスを展開
売上総利益率改善と営業増員が 24 年 9 月期の売上高 100 億円達成の鍵を握る

業種: サービス業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・みらいワークス(以下、同社)は、主力サイトの「FreeConsultant.jp」の運営を通じて、フリーランス等の独立した働き方を選択するコンサルタント等の プロフェッショナル人材を対象にしたサービスを展開している。

◆ 22年9月期決算
・22/9期単体決算は、売上高6,352百万円(前期比29.5%増)、営業利益112百万円(同51.7%減)となった。期初の会社計画に対する達成率は、売上高が105.8%、営業利益が45.0%であった。営業人員を増やし増収となったが、改善を見込んだ売上総利益率が悪化し、人件費やオフィス移転等の費用を計画通りに計上したため、利益は計画を下回った。

◆ 23年9月期業績予想
・同社は23/9期より連結業績の開示を開始し、23/9期業績について、売上高8,500百万円(前期比33.8%増)、営業利益300百万円(同166.6%増)と予想している(前期比は22/9期単体業績との比較)。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、23/9期の業績を、売上高8,516百万円(前期比34.1%増)、営業利益321百万円(同185.6%増)と予想した。主力のプロフェッショナル・エージェント事業の契約件数の増加が全体の増収を牽引するほか、Webプラットフォーム事業の新規連結子会社の上乗せを織り込んだ。売上総利益率の改善を想定し、売上高営業利益率は同2.0%ポイント上昇の3.8%と予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターは、24/9期は前期比17.7%増収、25/9期は同15.5%増収となり、25/9期の売上高営業利益率は4.7%と予想した。24/9期に売上高100億円を目指す事業計画は据え置かれた。計画達成に向けて、プロフェッショナル・エージェント事業での23/9期の売上総利益率改善、直接営業人員の増員、新規事業の収益化が鍵を握るものと思われるため、これらの進捗状況に注目したい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。