ゼネテック(4492) 注力商品の拡販等を見込み、24年3月期以降の業績回復を予想

2023/02/10

製造業の顧客に組込みシステムの設計開発サービスやCADソフト等を提供
注力商品の拡販等を見込み、24年3月期以降の業績回復を予想

業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知 淳

◆ 組込みシステムの設計開発サービスやCADソフト等を提供
・ゼネテック(以下、同社)は、主として製造業の顧客に、組込みシステムの設計開発サービス(デジタルソリューション事業)や、CADソフト等の販売と関連サービス(エンジニアリングソリューション事業)を提供している。
・個人向けの災害時位置情報自動通知サービス「ココダヨ」(ココダヨ事業)を含め3事業を展開している。

◆ 23年3月期上期決算は18%増収ながら営業損失を計上
・23/3期第2四半期累計期間(以下、上期)の決算は、前年同期比17.5%増収ながら、営業損益は150百万円の損失(前年同期は165百万円の利益)となった。デジタルソリューション事業は大幅な増収増益となったものの、エンジニアリングソリューション事業とココダヨ事業が大幅減益となったほか、戦略投資に伴う調整額が大幅に増加したため、営業損失を計上した。

◆ 23年3月期の会社計画は27%増収、42%営業増益を据え置き
・戦略投資効果の発現と注力ソフトウェアの拡販を計画していることから、27.3%増収、42.0%営業増益を見込む23/3期計画を同社は据え置いた。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、23/3期上期実績や22年12月に子会社化したTOPWELLの業績等を踏まえて23/3期の予想を見直し、売上高を5,699百万円→5,708百万円(前期比21.9%増)に若干増額したものの、営業利益を254百万円→155百万円(同18.4%減)に減額した。

◆ 注力商品の拡販等を見込み、24年3月期から業績回復を予想
・当センターは23/3期上期実績やTOPWELLの買収等を踏まえ、24/3期以降についても、業績予想を見直した。
・エンジニアリングソリューション事業の注力商品であるFlexSimの拡販等により、24/3期は9.4%増収、83.1%営業増益、25/3期は6.1%増収、
25.3%営業増益と、24/3期からの業績回復を予想した。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。