ヒューマンクリエイションホールディングス(7361) 高利益率のコンサル・受託の売上高比率の上昇等により、中期的な増益継続を予想
企業向けITシステム開発工程における技術者派遣事業とコンサル・受託事業を展開
高利益率のコンサル・受託の売上高比率の上昇等により、中期的な増益継続を予想
業種: サービス業
アナリスト: 大間知 淳
◆ ITシステム開発工程における技術者派遣とコンサル・受託を展開
・ヒューマンクリエイションホールディングス(以下、同社)は、企業向けITシステム開発工程において、技術者派遣事業とコンサル・受託事業を子会社6社で展開する情報サービス会社である。
・同社は、利益率が高いコンサル・受託事業の売上高比率の引上げとM&Aを成長戦略の柱としている。また、技術者の保有人数、稼働率、平均契約単価を重要経営指標(KPI)としている。
◆ 22年9月期決算は15%増収、14%営業増益
・22/9期決算は、主力子会社のブレーンナレッジシステムズとシー・エル・エスの増収に加え、ヒューマンベース(21年10月)とコスモピア(22年4月)の買収により、売上高は前期比15.3%増加した。
・増収効果に加え、利益率が高いコンサル・受託事業の売上高比率の上昇等により、営業利益は同14.0%増加した。会社計画に対する達成率は、売上高101.9%、営業利益102.8%であった。
◆ 23年9月期の会社計画は10%増収、3%営業増益
・23/9期について同社は、積極的な採用に加え、従業員の待遇改善を進めることから、9.5%増収、2.7%営業増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)は、22/9期実績が想定を下回った子会社3社の業績予想を引下げたこと等により、23/9期の売上高を6,561百万円→6,390百万円(前期比10.1%増)、営業利益を633百万円→569百万円(同4.4%増)に下方修正した。
◆ 24年9月期予想も減額するが、中期的な増益継続を予想
・当センターでは、子会社3社の業績予想を引下げたため、24/9期予想も減額した。人件費や採用費等の増加を、利益率が高いコンサル・受託事業の売上高比率の上昇と増収効果で吸収し、24/9期は7.4%増収、7.7%営業増益、25/9期は6.7%増収、6.5%営業増益と予想した。