ネオマーケティング(4196) 23年9月期はクライアント企業数の増加による増収増益を見込む

2023/01/23

生活者視点のマーケティング支援サービスをトータルで提供
23年9月期はクライアント企業数の増加による増収増益を見込む

業種: 情報・通信業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・ネオマーケティング(以下、同社)グループは、食品や消費財のメーカーなどを主要なクライアントとするマーケティング支援事業を行っている。
・提供するサービスは、インサイトドリブン(顧客に関する定性調査に基づくサービス)、カスタマードリブン(定量調査に基づくサービス)、デジタルマーケティング、カスタマーサクセス、PR、その他に分類されており、カスタマードリブンとインサイトドリブンの売上高合計が全体の約6割を占めている。

◆ 22年9月期決算の概要
・22/9期の売上高は前期比23.1%増の2,251百万円、営業利益は同7.6%減の280百万円であった。クライアント企業数の増加により増収となった一方、原価率の高いサービスの売上構成比の上昇、人件費や広告宣伝費の増加により小幅な営業減益となった。尚、22年1月に子会社化したZeroののれんに係る減損損失を計上したため、親会社株主に帰属する当期純損失280百万円となっている。

◆ 23年9月期の業績予想
・23/9期の会社計画は、売上高が前期比11.1%増の2,500百万円、営業利益が同7.0%増の300百万円である。クライアント企業数の増加と1社当たり単価の上昇により増収が続き、人件費や広告宣伝費の増加を吸収して増益を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、前回予想を下方修正し、会社計画を若干上回る水準を予想した。

◆ 今後の事業戦略
・同社は、マーケティングコンサルタントの増員や地方への拠点拡大によりクライアント企業数の増加を図り、業績拡大につなげていく考えを示している
・当センターでは、マーケティングコンサルタントの増員により見込み客へのアプローチを積極化すること、拠点を開設して地方企業の開拓を強化することが同社の業績拡大につながると予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。