サインド(4256) 契約店舗数の拡大による中期的な成長継続を想定

2023/01/17

理美容店舗向けクラウド型予約管理システム BeautyMerit を提供
契約店舗数の拡大による中期的な成長継続を想定

業種: 情報・通信業
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・サインド(以下、同社)は、クラウド型予約管理システム「BeautyMerit」(以下、ビューティーメリット)をサブスクリプション(月額課金)サービスとして理美容店舗に提供している。ビューティーメリットの契約店舗数は、17年3月末の1,101店から22年9月末には6,411店に急拡大している。
・22/3期において、サブスクリプション売上が全体の87.8%を占めており、ストック型のビジネスモデルを確立している。限界利益率が高く、営業利益率は27.4%に達している。

2.財務面の分析
・契約店舗数の拡大等により、17/3期から22/3期に掛けて、売上高は年平均40.3%、経常利益は同37.9%増加した。22/3期は、費用の伸びが増収率を下回ったため、営業利益率が前期比3.9%ポイント改善した。
・成長性と財務の安定性の観点で類似企業に比べ魅力的である。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、効率的な事業運営と高い顧客満足度にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、営業人員の増加や代理店パートナーの活用による契約店舗数の拡大と、システムの機能改善・新機能の追加等による契約店舗あたりの売上拡大を通じて、売上高の最大化を図る方針を掲げている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、23/3期の業績について、第2四半期までの進捗状況を考慮し、21.4%増収、22.6%営業増益と予想した。
・当センターでは、契約店舗数の拡大による中期的な成長継続を想定した。本社移転・増床が予定される24/3期は前期比17.6%増収、4.9%営業増益と利益率の低下を予想した。25/3期は、本社移転に伴う一時的費用が剥落することから、同13.6%増収、16.1%営業増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。