INCLUSIVE(7078) 23年3月期は新規サービスの拡大に係る費用の増加により営業損失を見込む

2022/12/28

メディア運営企業や事業会社のインターネットサービスの拡大と収益化を支援
23年3月期は新規サービスの拡大に係る費用の増加により営業損失を見込む

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆  事業内容
・INCLUSIVE(以下、同社)は、メディア運営企業や事業会社のインターネットサービスの拡大と収益化を総合的に支援する事業を主力としている。提供するサービスは、メディアマネジメントサービス、広告運用サービス、プロモーション企画・PRサービス、エンジニアリングサービス、クリエイターエージェンシーサービス、個人課金サービスなどである。

23年3月期上期決算の概要
・23/3期第2四半期累計期間(以下、上期)は連結対象となる子会社が増加したことで売上高は1,851百万円(22/3期上期は693百万円)となった一方、人件費やのれん償却費などの増加により218百万円の営業損失(22/3期上期は16百万円の損失)を計上した。

◆ 23年3月期業績予想
・23/3期の会社計画は、売上高は前回予想の5,580百万円から5,046百万円へ、100百万円の営業利益から271百万円の営業損失へと下方修正されている。売上高が期初予想を下回ることで新規サービスの拡大に係る費用を吸収できずに営業損失となる見通しである。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、上期実績及び同社の取り組みを踏まえて23/3期業績の前回予想(売上高5,497百万円、営業利益100百万円)を会社計画並みの水準に下方修正した。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、運営・支援メディア数の拡大や、事業領域の拡大などに取り組み、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。
・当センターでは、新たな事業領域への進出により売上高の増加が続き、25/3期に営業黒字化すると予想している。ただ、積極的に進めている新規サービスが想定通りの成果をあげない可能性があることに留意が必要と考えている。

>>続きはこちら(2MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。