フォースタートアップス(7089) 23年3月期は積極的な人材採用に伴う費用増により小幅な営業減益見込み

2022/12/12

スタートアップ企業を人材資源の側面から支援するための様々なサービスを展開
23年3月期は積極的な人材採用に伴う費用増により小幅な営業減益見込み

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・フォースタートアップス(以下、同社)は、高い成長性を有するスタートアップ企業に人材紹介を中心としたサービスを提供する成長産業支援を行っている。
・人材紹介が主力のタレントエージェンシーサービスと資金調達支援を行うオープンイノベーションサービスに加え、22/3期からベンチャーキャピタル事業を開始している。タレントエージェンシーサービスが23/3期第2四半期累計期間(以下、上期)売上高の95.8%を占めている。

◆ 23年3月期上期決算の概要
・23/3期上期の売上高は前年同期比31.3%増の1,437百万円、営業利益は同21.3%増384百万円であった。一部のスタートアップ企業に人材需要の低迷がみられたものの、有力スタートアップ企業の重要ポジションの採用支援に注力したことで紹介単価が上昇して増収となった一方、人件費等の増加により増益率は増収率を下回った。

◆ 23年3月期の業績予想
・23/3期の会社計画は、期初予想を据え置き、売上高が前期比19.2%増の2,800百万円、営業利益が同5.4%減の570百万円としている。積極的な人材関連投資による小幅な減益を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)も、上期実績及び会社の方針を踏まえ、23/3期業績の前回予想を据え置いた。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、転職を支援するコンサルタントであるヒューマンキャピタリストの採用と育成の強化に注力し、持続的な事業規模拡大につなげることを目指している。
・当センターでは、同社がヒューマンキャピタリストの増員により人材紹介取引数を増加して業績拡大につなげることは可能という見
方に変更はなく、従来通り24/3期以降の増収増益を予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。