デジタリフト<9244> 人員増強効果や付帯サービスの拡大等により、中期的な成長継続を予想

2022/11/07

デジタル広告の運用を代行するトレーディングデスクの専業会社
人員増強効果や付帯サービスの拡大等により、中期的な成長継続を予想

業種: サービス業
アナリスト: 大間知淳

1.会社概要
・デジタリフト(以下、同社)は、広告主からデジタル広告配信に関することを一手に引き受け、効果の最大化を目指して、広告の運用を代行するサービスであるトレーディングデスク事業の専業会社である。
・中~大規模企業を対象に、運用期間において、消費者の変化に応じて計画を柔軟に変更して広告を運用する「アジャイル広告運用」、大規模企業を対象に、顧客のCMO(最高マーケティング責任者)のデジタル領域の補佐役として、コンサルティングを行う「CdMOサービス」、小規模企業向けパッケージ型自動広告配信サービス「LITT+」を提供している。

2.財務面の分析
・17/9期~21/9期では、3サービスの拡大や、利益率が高いCdMO&アジャイル広告運用の併用の売上高比率の上昇等により、売上高は年平均26.4%、営業利益は同39.9%増加した。
・収益性と財務の安全性の観点で類似企業に比べ魅力的である。

3.非財務面の分析
・知的資本の源泉は、「伴走型」のサポート姿勢にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、人員増強によるアジャイル広告運用とCdMOサービスの拡大、販売パートナーの開拓によるLITT+の成長加速、付帯サービスによるクロスセルの推進等を成長戦略としている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/9期の業績について、3サービスの売上高の増加を見込む一方、積極採用に伴う人件費や採用教育費の増加等により、16.6%増収、6.6%営業増益を予想した。
・当センターでは、人員増強効果や付帯サービスの拡大による売上高の拡大、サービスミックスの改善に伴う売上総利益率の上昇を想定し、23/9期は前期比15.2%増収、9.0%営業増益、24/9期は同13.8%増収、19.0%営業増益を予想している。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。