ドリームベッド<7791> 自社ブランドに加え、複数の海外提携ブランドを展開

2022/09/20

マットレスやベッドフレーム、ソファ、寝装品などのデザイン開発、製造、販売を行う
自社ブランドに加え、複数の海外提携ブランドを展開

業種: その他製品
アナリスト: 佐々木加奈

1.会社概要
・ドリームベッド(以下、同社)は、マットレス、ベッドフレーム、ソファ、寝装品などのデザイン開発、製造、販売を行っている。主な販売経路は「家具販売店向け」、宿泊施設を中心とした「商業施設向け」、自社で展開する店舗「ショップ/ショールーム」である。

2.財務面の分析
・22/3期は、「家具販売店向け」が堅調に推移したことに加え、東京ショールームのリニューアル効果などで「ショップ/ショールーム」が伸びて5.3%増収となった一方、原材料価格の上昇や広告宣伝費の増加により8.0%営業減益となった。
・23/3期の会社計画は6.9%増収、15.7%営業増益である。「家具販売店向け」の伸びにより増収が続き、人件費や販売促進費の増加を吸収して営業増益を見込んでいる。
・他社との財務指標比較では、収益性指標の総資産経常利益率が他社を上回っている。

3.非財務面の分析
・同社の知的資本の源泉は、創業以来蓄積したデザイン開発、製造に関するノウハウや効率的な生産体制を活かした事業展開にある。

4.経営戦略の分析
・同社は、海外提携ブランドである「Serta」の認知度向上、ショールームの活用、生産性の向上、IT技術を活用して快眠を促すスリープテックへの取り組みなどに注力し、持続的な事業規模拡大を目指している。
・生産性の向上策として、主力工場の建て替え及び設備のリプレースに着手しており、23年1月に完成予定となっている。

5.アナリストの評価
・証券リサーチセンターでは、商品開発や製造についてのノウハウ及び効率的な生産体制が同社の強みと考えている。
・23/3期業績については会社計画並みの水準を予想し、プロモーションの強化による「家具販売店向け」の伸長と「商業施設向け」の回復により24/3期以降も増収増益が続くと予想する。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。