スタメン<4019> 提供するプラットフォーム「TUNAG」の契約企業が順調に増加して業績拡大が続く

2022/09/06

社内の情報共有を支援するエンゲージメント経営プラットフォーム事業を展開
提供するプラットフォーム「TUNAG」の契約企業が順調に増加して業績拡大が続く

業種: 情報・通信業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・スタメン(以下、同社)は、エンゲージメント経営プラットフォーム「TUNAG」及びオンラインサロンプラットフォーム「FANTS」を提供しており、「TUNAG」が売上高の9割程度を占めている。
・同社は、エンゲージメントを会社と従業員及び従業員同士の相互信頼関係が確立されている状態と定義し、「TUNAG」によって企業のエンゲージメント向上を図り、企業活動を支援している。

◆ 22年12月期上期決算の概要
・22/12期第2四半期累計期間(以下、上期)の売上高は前年同期比38.8%増の577百万円、営業利益は同9.7倍の54百万円であった。「TUNAG」の利用企業数の増加による増収が続き、人件費や広告宣伝費などの増加を吸収して大幅な増益となった。期初計画(売上高572百万円、営業利益23百万円)に対しては、売上高がほぼ計画通りとなったが、販売費及び一般管理費(以下、販管費)が想定より抑えられたことで、営業利益が大幅に上回った。

◆ 22年12月期の業績予想
・22/12期の会社計画は、売上高が前期比36.3%増の1,245百万円、営業利益が同2.8倍の95百万円である。上期は計画を上回ったが、同社は期初に公表した通期計画を変更していない。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/12期の売上高を1,253百万円(前期比37.2%増)、営業利益を前期比3.6倍の120百万円と予想した。売上高は前回予想通りだが、販管費が想定より抑制されていることを踏まえ、営業利益は前回予想の100百万円から上方修正した。

◆ 今後の事業戦略
・同社は、「TUNAG」の利用企業数増加による事業成長を目指し、営業担当の増員や拡張機能の開発などに取り組む考えを示している。
・当センターでは、サポート体制の強化や機能の拡張により利用企業数が増加し、同社の事業規模拡大につながると考え、23/12期以降も増収増益を予想している。

一般社団法人 証券リサーチセンター
ホリスティック企業レポート   一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。

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