クリーマ<4017> 「クリーマ経済圏」構築に向け23年2月期は大型投資による赤字を我慢する期

2022/09/05

ハンドメイドマーケットプレイス「Creema」を中心にクリエイター支援サービスを提供
「クリーマ経済圏」構築に向け23年2月期は大型投資による赤字を我慢する期

業種: 情報・通信業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・クリーマ(以下、同社)は、オリジナルのハンドメイド作品をオンライン上で個人同士が売買できるCtoC型のマーケットプレイス「Creema」を主軸に、クリエイター支援のサービスを展開している。

◆ 22年2月期決算
・22/2期決算は、売上高2,294百万円(前期比11.3%増)、営業利益322百万円(同42.7%増)となった。売上高こそ期初計画を下回ったものの、営業利益以下、過去最高の利益となった。

◆ 23年2月期業績予想
・23/2期業績について、同社は、売上高2,872百万円(前期比25.2%増)、営業損失447百万円(前期は322百万円の利益)を計画している。広告宣伝、システム・インフラ投資、サービス開発投資を積極的に行うことから、大幅な損失を計画している。なお、同社は23/2期より新収益認識基準を採用している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、23/2期予想について、売上高2,856百万円(前期比24.5%増)、営業損失430百万円(前期は322百万円の利益)と、会社計画とほぼ同水準へと修正した。流通総額については会社計画より慎重に見ているが、大型投資による費用増を会社計画より若干少なく予想した。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、24/2期は前期比28.1%増収、25/2期は同21.4%増収となり、24/2期には営業黒字を回復し、売上高営業利益率は24/2期15.7%、25/2期19.7%まで上昇すると予想した。
・23/2期の大型投資の効果がどの程度のものとなるかが、今後の最大の焦点である。特に23/2期第2四半期から、認知度向上と新規ユーザー獲得のための広告宣伝を順次実行するため、ユーザーの増加ペース、及び流通総額の拡大動向に注目していきたい。

>>続きはこちら(1.47 MB)

一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。