リビングプラットフォーム<7091> 当面は介護事業所の新設による業績拡大が続く見通し
利便性の高い立地に介護付有料老人ホームなどを展開する介護事業が主力
当面は介護事業所の新設による業績拡大が続く見通し
業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈
◆ 事業内容
・リビングプラットフォーム(以下、同社)グループは、同社と連結子会社10社で構成されている。グループで行う事業は介護付有料老人ホームなどを運営する介護事業、障がい者の就労支援などを行う障がい者支援事業、認可保育所などを運営する保育事業、給食サービスなどを行うその他事業で、22/3期の売上構成比は介護事業が84.0%、障がい者支援事業が4.9%、保育事業が10.5%、その他事業が0.6%と、介護事業が8割超を占める主力事業である。
◆ 22年3月期決算の概要
・22/3期の売上高は前期比27.3%増の11,625百万円、営業利益は同2.3倍の496百万円であった。新規開設と事業承継による事業所数の増加で介護事業、障がい者支援事業、保育事業とも増収となり、稼働率の上昇により固定費負担が軽減して大幅な増益を実現した。
◆ 23年3月期の業績予想
・同社は23/3期の会社計画について、現時点では合理的な見積もりが困難として未定としている。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/3期実績及び同社の取り組みなどを踏まえ、前回予想の売上高13,600百万円(前期比17.0%増)、営業利益652百万円(同31.5%増)を据え置いた。尚、この予想には事業承継による事業所数の増加は織り込まず、自社による開設分だけを想定している。
◆ 今後の事業戦略
・同社は、介護事業所の開設による持続的な事業規模拡大を目指しており、自社での事業所開設とともに事業承継による事業所の拡大を進める考えを示している。
・当センターでは、当面は新規事業所の開設よる増収が続き、稼働率の上昇とともに適正な職員配置を徹底することで利益率が向上すると考えている。