INCLUSIVE<7078> 23年3月期は連結子会社の増加により事業規模が拡大

2022/07/27

メディア運営企業や事業会社のインターネットサービスの拡大と収益化を支援
23年3月期は連結子会社の増加により事業規模が拡大

業種: サービス業
アナリスト: 佐々木 加奈

◆ 事業内容
・INCLUSIVE(以下、同社)は、メディア運営企業や事業会社のインターネットサービスの拡大と収益化を総合的に支援する事業を主力としている。提供するサービスは、メディアマネジメントサービス、広告運用サービス、プロモーション企画・PRサービス、エンジニアリングサービス、クリエイターエージェンシーサービス、個人課金サービスなどである。

◆ 22年3月期決算の概要
・22/3期は主力のメディアマネジメントサービスの新規顧客獲得が進んだことで売上高は前期比26.7%増の1,743百万円となった一方、人件費やのれん償却費の増加により42百万円の営業損失(21/3期は31百万円の利益)を計上した。

◆ 23年3月期業績予想
・23/3期の会社計画は、売上高が前期比3.2倍の5,580百万円、営業利益が100百万円である。新たな連結子会社が加わったことで大幅な増収となり、新規サービスの拡大に係る費用を吸収して営業黒字を見込んでいる。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/3期実績及び同社の取り組み、連結子会社の増加を踏まえて23/3期業績の前回予想を修正し、売上高5,497百万円、営業利益100百万円と予想した。

◆ 事業戦略と中期業績見通し
・同社は、運営・支援メディア数の拡大や地域メディア運営支援の強化、事業領域の拡大などに取り組み、持続的な事業規模拡大を目指す考えである。
・当センターでは、新たな事業領域への進出により売上高の増加が続き、営業利益率は緩やかに上昇すると予想している。ただ、積極的に進めている新規サービスが想定通りの成果をあげない可能性があることに留意すべきと考えている。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。