ユナイトアンドグロウ<4486> 22年12月期はインソーシング事業のシェアード社員の増加ペースに注目

2022/06/30

中堅・中小企業向けにIT人材と知識のシェアリングサービスを提供
22年12月期はインソーシング事業のシェアード社員の増加ペースに注目

業種: 情報・通信業
アナリスト: 藤野敬太

◆ 会社概要
・ユナイトアンドグロウ(以下、同社)は、コーポレートIT部門の人材不足に悩む中堅・中小企業向けにIT人材と知識のシェアリングサービスを提供することを主要業務としている。

◆ 21年12月期決算
・21/12期決算は、売上高2,075百万円(前期比19.8%増)、営業利益289百万円(同33.5%増)となった。主力のインソーシング事業が旺盛な需要を背景に前期比20.1%増収と好調だった。一方、シェアード社員の新規採用が思ったようには進まず、採用予算が未消化となり、利益は期初計画を大きく超過した。

◆ 22年12月期業績予想
・22/12期業績について、同社は、売上高2,368百万円(前期比14.1%増)、営業利益307百万円(同6.3%増)を計画している。
・証券リサーチセンター(以下、当センター)では、22/12期の業績予想を、売上高2,398百万円(前期比15.6%増)、営業利益320百万円(同10.6%増)とした。インソーシング事業は引き続き需要が強く、実働会員数の増加、稼働単価の上昇、シェアード社員の稼働率上昇を想定した。一方、採用費や広告宣伝費等の全社費用の増加を見込み、営業利益の増益率は増収率より低くなるものとした。

◆ 今後の注目点
・当センターでは、23/12期は前期比12.6%増収、24/12期は同10.3%増収となり、売上高営業利益率は24/12期に15.5%まで上昇すると予想した。
・浮上した課題は、21/12期の前半まで思ったように進まなかったシェアード社員の採用である。同社では21/12期半ば頃より採用チームの強化を図り、手応えを感じている模様である。インソーシング事業のサービスに対する需要が強いことから、当面はシェアード社員の増加ペースと、質の向上を示すシェアード社員の1時間当たり売上高の推移等に注目していきたい。

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一般社団法人 証券リサーチセンター
資本市場のエンジンである新興市場の企業情報の拡充を目的に、アナリスト・カバーが少なく、適正に評価されていない上場企業に対して、中立的な視点での調査・分析を通じ、作成されたレポートです。